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より美味しく燗酒を味わおう♪~さまざまな作り方や楽しみ方~

2020.11.10

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【燗酒の魅力】
前回の記事でも書いたように日本酒は世界でも見ない飲用温度で楽しめるお酒です。その中で魅力の一つが、日本酒を温めて飲む「燗酒」です。
燗酒の中でも日本酒の種類や、温度帯、酒器、季節、料理との相性など様々な違いで楽しみ方が変わります。
今回は様々な燗の作り方の特性について書きたいと思います。

※燗酒については下の記事を参考にしてください↓
”【燗酒】の基礎知識を身につけよう!!”
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【湯煎で楽しむ】
はじめに、水の沸点は100℃、アルコールの沸点は78.3℃であることを念頭に置いていれば燗酒をおいしく作ることができます。
80℃前後のお湯を用意し、酒器がほぼ浸かるような状態で温めるのが理想です。80℃前後だとアルコールの揮発が少なく済み、お酒の温度が穏やかに上昇するため、風味がとてもまろやかになります。刺激のある辛口感がないため、とろけるような優しい味わいになります。
一方沸騰したお湯(約100℃)で湯煎すると、アルコール(沸点は78℃)の揮発が高まり、何度に設定してもアルコール臭や喉が焼けるような刺激の強い風味となります。ぬるくなってもかどが立った味わいは変わりません。
また、熱していない水の状態からお酒をつけ温めていくと、ある地点から急速に温度上昇するため、見極めが難しくなります。
湯煎のメリットは、ゆっくりと温めることによりまろやかな味わいになること。湯煎のデメリットは、時間と手間が少しかかることです。
※80℃のお湯→沸騰した火を止め、お湯の一割程度の差し水をした温度。
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【電子レンジで燗】
電子レンジのメリットは、時間と手間がかからない最も簡単な方法です。一方デメリットは、使用する酒器の細い首部分と太い底部分では熱の伝導が違ってくるので温度にムラができ、温度コントロールが難しいことです。湯煎と比べると美味しい燗酒を造るのは難しくなると思います。

【直火燗】
鍋やヤカンに日本酒を直接入れ、そのまま加熱する手法です。最も早く目的温度になることが特徴です。アルコールの揮発が早いことと、温度コントロールがしにくい点が注意です。味わいは辛口でアルコール感が少し強くなることがあります。
【さいごに】
今回はご家庭でも作れる燗の作り方と特性について書きました。私自身のオススメは湯煎になります。晩酌をゆっくりと楽しむひと時は時間を気にすることはなく、美味しく味わいたいと思うからです。電子レンジや直火でも十分に楽しめるとも思っていますので、否定的ではありません。湯煎と電子レンジでの味わいの違いを飲み比べしたり、宴会などではどうしてもスピードが必要な時もあるので、電子レンジや直火燗をするときも多々あります。うまく使い分けることが良いかと思います。

その他にも、蒸し器やせいろに入れ、蒸気で加熱する「蒸し燗」や、炭を置いた囲炉裏の周りの熱灰に鳩徳利という酒器を差して遠赤外線による効果で温める「いろり燗」、日本酒に一割程度の水を加えてから燗する「割水燗」という手法があります。

燗酒の作り方にはいろんな手法があります。それぞれの特性を知っておくことで、楽しみ方が変わってくると思います。また、家庭以外で飲食店などで燗酒を飲む場合、そのお店の作り方を見てみるのも面白いかと思います。

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